2010年3月末に大学を休学してカナダ・バンクーバーに渡航しました。
最初は語学学校に通っていたのですが、現地での生活費を稼ぐためにいよいよ仕事探しをすることに・・。
海外での仕事探しはカナダ・イギリス・ドイツで経験しましたが、今日はそもそも海外での仕事探しってどうなんだろうということと、一番最初のカナダでの経験について少し長くなりますがご紹介したいと思います。
海外での仕事探しの方法
そもそも海外で仕事をするときというのは、①日本の会社で雇われて海外赴任をする②日本から直接海外の企業に応募する③現地に渡航してから現地の会社に応募する
大きく分けるとこんな感じになるかと思います。私はワーキングホリデービザを利用していたので、ビザ的に「日本から仕事を決める」は基本的にNGです。
イギリスはワーキングホリデーとカテゴリーが少し違うよ。元々現地で仕事をするのが前提のビザだから決まっていても問題ないよ。
そのため私はバンクーバーに渡航後、現地で仕事探しを経験しました。
仕事探しの方法は日本と同様、幾つかあります。
①インターネットで仕事探し
これはもう王道ですよね。日本でもたくさんアルバイトや仕事の情報は手に入れられると思います。特にカナダは日本からのワーホリ渡航者が多い国なので日本人向けのサイトもあります。
また、元々何かやりたいことが決まっている人は会社のウェブサイトから直接応募する、ということもOKです。日本と変わらないのでまずはこの方法を試してみましょう。
②直接お店に行く
これは日本ではあまりないかもしれませんが、海外では結構普通にみなさんやります。オフィスワークなどはそもそも入れないところも多いと思うので難しいですが、レストランやカフェ、アパレルなどであればお買い物ついでに履歴書を持って提出するということもいいと思いますよ!
私も学校終わりに履歴書を何枚も持ってエリアを決めたり今日はこの系列のカフェに配り歩こう、とか決めて挑戦していました。
大事なのは「マネージャーに渡す」ということです。というのも、普通のアルバイトさんとかに渡すとその辺にポンっておいてマネージャーまで自分の履歴書がたどり着かないことが多々あるのです。
③口コミ
これはもう仕事探しをするときには奥義ですね!笑 特にカナダの語学学校であれば仕事探しをしている人はたくさんいます。とにかく自分がこんな仕事を探してる、ということを周囲に伝えまくって、放課後なども行く先々で誰かと話すキッカケを持てたらこういう仕事を探してるって伝えてください。
すると友達が働いているところで空きが出たとか友達の友達がその仕事してるよ〜とかどんどん情報が入ってきますよ!特に友達が働いているところで紹介してもらえる、となるとすでに人柄などが伝わりやすいので高確率で仕事がゲットできます!
さらにラッキーだったら面接っていう面接なしで挨拶程度でそのまま仕事をもらえる、なんてこともあるのでとにかく仕事を探していることを周りに伝えていきましょう!!!!!!!
④フリーペーパー
例えば日本で言うところのタウンワークなどが当てはまります。
特にカナダは日本人向けに発行されているフリーペーパーもありますし(バンクーバーとかトロント)無料の新聞などもあるのでそこに求人情報などが載っていることもありますよ!
⑤人材紹介会社
日本でも人材紹介をする会社ってありますが、もちろん他の国にもあります。でもカナダにいるときはあまり聞かなかったな〜。イギリスなどヨーロッパでは結構日本人向けがあった気がします。
あるいはカナダ時代は大学生だったし純粋に情報収集ができていなかっただけかも。カナダの方が日本人は多いですし是非探してみてくださいね。
このような感じで他にもあるとは思いますが上記のいずれかででかなり情報は集まると思いますよ!
履歴書の書き方と注意点
海外では履歴書の事を「resume」とか「CV」と言いますね。これはアメリカ英語圏とイギリス英語圏で好まれる言い方が違うかなと思います。
カナダは国王がエリザベス女王ではありますがアメリカに近いですし発音もアメリカ英語に近いですよね。なので「resume」と呼ぶ方が多いと思います。
そんなresumeですが、日本の履歴書とは大きく異なり基本的にはフォーマットがありません。なので自分でWordとかExcelとか好みのもので一から作成していく必要があります。
とは言っても所謂書き方の雛型は存在ますのでインターネットなどで検索して自分が書きやすいものを参考にして作成してみましょう。
海外では性別の記載や証明写真などは差別の対象になるので基本的には必要ありません。しかし企業からの連絡手段として電話番号やメールアドレスの記載は必要になりますので必ず渡航した国で使えるものを入手しておきましょう。
私は渡航したらすぐに現地の電話番号をゲットするようにしていますし、フリーメールのアドレスも2つ保有しています。
特にヨーロッパの人は自分自身を売るためにモデルのような自分の写真をつけている人もいるよ。でもマネージャーがそこで判断している感じはなかったのでちゃしば個人としてはやっぱりいらないと思う。
また、日本の履歴書は古い経歴から記載をしていきますが、海外では逆で新しいものから順番に書いていきます。注意しましょう。書き進める中で、私からのアドバイスとしては日本人らしさは捨てて自分がアピールできる材料はどんどん書いていくことです。
例えば英語力に自信がなくても「流暢に喋れる」と書く。勿論嘘の資格などはダメですが、スキル的なものはとにかくできます!と自信もって書いてください。大事なのは面接に繋げること。
仮に面接でダメ、働いてみてダメになったとしてもその経験はあなたの財産になります。よく言いますよね、失敗なくして成功なし。失敗は成功のもとです。
日本と同じで書類から一つでも多く面接に繋げられるようにしていきましょう。
あともう一つ大事なことは、一度書いたら必ず現地の方に見てもらってください。学校の先生でも現地の友達でも。大事なのは現地のネイティブスピーカーに見てもらうこと。
その理由はその国での書き方の特徴があるからです。例えば同じ英語圏でも私はカナダではなるべく1枚に収めるほうがいいと教えてもらいましたが、オーストラリアでは2,3枚あるほうが有利と聞きました。
同じ意味でも好まれる単語や表現が異なるとも聞いたことがあります。私は語学学校で仕事探しの無料ワークショップが開催されていたのでそこで見てもらっていました。
是非そういったものも活用していきましょう。
日本にも履歴書と別に職務経歴書があるように、海外ではCover letterという履歴書とは違い文章体で自分のことを説明する書類も必要になることがあります。
レストランやカフェではあまり求められず、主にオフィスワークなどではつけたほうがいいのでそのような仕事をしたい方は必ずそちらも準備しましょう。
面接ってどんな感じ?〜Interview〜
カナダでの面接(Interview)は2回経験しました。どちらも日本食レストランでしたが、1回目はインターネットで見つけ、2回目は直接レストランに持ちこんでその後面接に繋がった形です。
どちらでも仕事をしたわけではなく1回目の方は辞退、2回目の方で約半年ほど仕事をしました。
1回目に受けた方はeat inスペースもありましたが、メインは周囲にビルが多かったのでビジネスマン向けに行っているランチの持ち帰りでした。そのため面接も日本人でしたが基本「英語」での面接でした。
日本食レストランだからといって日本語で面接とは限らないよ。私が最初に受けたところは持ち帰りがメインでビジネスマンは休憩時間で買いに来てるから英語での対応もできてスピード早く処理できる人が求められていたんだ。だから面接も全て英語だったよ。これぐらいできなきゃお客様の案内できないからって。
聞かれたことは正直前過ぎてあまり覚えてないのですが(ごめんなさい汗)難しいことは聞かれず勤務条件とか私の現在の状態(ビザとかどれくらい働けるかなど)がメインでした。
じゃあなぜここで働かなかったかというと理由は1つ。シフトの融通が利かなかったから。スタッフが少ないから例えば旅行で何日休みたい、のような希望はあまり通せないと言われました。
当時、直近の日程で姉がカナダに来る予定だったので数日間休みが欲しく、それを伝えてもダメと言われ、ならば仕事開始を少し遅くできないが聞いたらそれもダメとのことだったので泣く泣く辞退したというわけです。
2回目に受けたレストランはバンクーバーでもちょっと高級な方に入る日本食レストランでした。オーナーはカナダ人でしたが、バイトの子を総括している人は別にいて、その方は日本人だったので日本語で面接。
アメリカやカナダでは多いと思うのですが、フードなどを提供するサーバーさんと来たお客様を席に案内したり、会計のやり取りなどを専門的にするキャッシャーさんと別々に分かれていた場所で、私はキャッシャーになってほしいと言われました。
キャッシャーは基本的に1人体制で電話対応も常にしないといけないポジションでした。
そこの店は人気だったので予約電話を多く日本食レストランといえどかなり英語で対応する機会が多かったのです。正直自信はなかったのですが、挑戦してみないと何も始まらないと思いそこで働くことを決めました。
ちなみにちゃしばは高校時代から帰宅部で接客のアルバイトをずっとしていたから大学生だったけどその点を買われて採用をもらえたことが多かったよ。
仕事をするときの注意点
実際に仕事が決まったら日本と同様、いくつか必要書類を出さないといけません。ここで大事なのが納税者番号や社会保障番号。言い方は違いますがどこの国でも仕事をするときには何かしらの番号が必要です。
渡航したらすぐにゲットしておきましょうね。そしてこの番号はのちにTax Returnという日本でいう確定申告みたいなもののときにも必要です。
カナダ Social Insurance Number
オーストラリア Tax File Number
ニュージーランド IRD Number
イギリス National Insurance Number
アイルランド Personal Public Service Number
ドイツ Steuer Identifikationsnummer
フランス numéro fiscal
そして、必ず雇用条件などが記載されているものを書面でももらうようにしましょう。口だけで言われたことに関しては何も証明にはなりません。この雇用条件や給与についての書類があるかないかだけでその後の仕事トラブルを防ぐことに繋がります。
せっかく働いたのにお金が出ないとか、全く休みがもらえない、などのことがないように自分の身は自分で守る。しっかり何か書類でもらえますか?と聞きましょうね。
もし全然対応してくれない場合は、そのような企業や場所はあなたにとって良くないということです。こちらから辞退しましょう。
まとめ
少し駆け足ではありましたが、今回は現地でのお仕事に就いてご紹介しました。
カナダでは日本食レストランのみで、本当はカフェでも働きたかったのですが、当時の私はカフェに履歴書を持って行った時、少し何か聞かれたことに対しても何も聞き取れない語学力だったので面接にも一度も繋がりませんでした。
この悔しさからイギリスに行った時、絶対カフェで働いてみせる、という気持ちに繋がっていきます。またイギリス、ドイツでの仕事体験はいつかご紹介したいと思います😄
ちゃしば