以前海外での仕事の探し方について、そして実際にカナダではどうだったかについてご紹介しました。
今日はイギリスのビザについてのご紹介とイギリスでの仕事探しについてご紹介したいと思います。これからイギリスで仕事探しをする方は是非参考にしてみてくださいね。
YMSを取得しよう
イギリスに渡航した際に私が取得したビザはYMS(Youth Mobility Scheme)です。
ワーキングホリデービザと同じく扱われることが多いですが、イギリスの場合は①最長で2年間滞在ができる ②ビザの目的がワーホリとは異なり「就労」のカテゴリーになる という点が大きく違うところです。
ただしイギリスのYMSは毎年大人気で「行きたいと思ったら誰でも行ける」というわけではありません。毎年申請時期も応募可能人数も限定的です。
YMSの基本的な情報は下記にまとめておきますが、最新情報は常にCHECKするようにしてくださいね。
・申請時期:毎年1月と7月
※12月、6月頃に申請要項が発表されます。
・定員:1500名( 1月:約800名 / 7月:残り枠)
※昨年まで定員は1000名でしたが、なんとつい最近増員されることが発表されました!なので恐らく7月は残りの700名ぐらいが対象になるかと思います。
・対象年齢:18歳〜30歳
※これまでYMSでイギリスに行ったことがない人
・£2,530(約390,000円)の資金証明ができる
※£1=154円ほどで計算
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2021年1月の応募は、「日本時間2021年1月25日(月)12時(正午)から2021年1月27日(水)12時(正午)の間」でした。7月の要項が出たらまたご紹介したいと思います。
私は2015年に当選したのですが、2014年にも申請し、その時は残念ながら落選してしまいました。特に当時は2回に分けてではなく、1月に一斉に1000人の抽選があったため、落選してしまうと丸一年また応募の機会を待たないといけないという過酷状況でした。
でも1年間また留学準備ができる時間が増えたと思って前向きに過ごすべきです。
日本でもっと働いて貯金を増やして、イギリスに行った時にたくさんのところに旅行するのいいですし、もっと英語の勉強に投資するのもいいかもしれません。
他の国に留学やワーホリに行ってイギリスの抽選にまた備えるのも良いと思います。YMS以外のビザでイギリスに留学してYMSですぐ仕事ができるように生活基盤を整えてみる、というのもいいですよね。
実際に私もそうでしたし、他に2年、3年と抽選を受け続けてる人もたくさん見てきましたが、一度抽選に受からなかったと諦めたり、マイナス思考になるのは勿体ないです。
その分、じゃあ次の抽選までに自分だったら何をするのがいいかな、勉強・貯金、日本旅行をたくさんして日本について詳しくなって海外の人を圧倒させちゃおうかな。
とにかくなんでもいいので「できること」を探してイギリスでの生活にワクワクしながら備えてくださいね。
現地到着後に必要なこと
実際に無事YMSビザを取得してイギリスに到着したら、いくつか必要なことがあります。
難しく考える必要はなく、日本でも仕事するのに必要なことはどこに行っても必要だもんな〜ぐらいで考えてみてください。
コロナ禍でも現時点でイギリスは日本から入国が可能な国だよ。ただし隔離期間は必要だから今回は書いていないけど必ず条件を確認しておいてね。
その① BRPカードの取得
BRPカードについては以前トラブルにあった際の記事でご紹介しましたので詳しくはこちらから確認してみてくださいね。
その② 電話番号の取得
仕事探しでは必ず現地の番号を取得することが必須です。日本での仕事探しの際にも必ず電話番号記載しますよね。日本の番号では国際電話になってしまいますし、必ず現地の番号を取得してください。
参考までに、私が購入したのは「3 Three」の番号です。こちらのキャリアは実店舗があるので語学学校帰りにすでにこちらを利用している友人に付き添ってもらって店舗によりSIMカードを購入しました。
日本で使っているスマホをそのまま利用したいなら必ずSIMフリーのものを準備しておこう!最近は日本でもSIMロック解除ができたり、最初からSIMフリーのスマホもたくさん買えるよね。
私はiPhoneユーザーですが、最初からSIMフリーのものを購入していたので日本の番号は番号取り置きサービスを利用して、イギリスではTHREEで購入したSIMカードをそのまま挿入して利用していました。
本体が一緒だからLINEなどのアプリもそのまま何もしなくても使えたので本当に便利でした。本当に便利な世の中ですよね。
その③ 銀行口座を開設
銀行口座の開設は少し大変かもしれません。イギリスにもいくつか口座はありますが、YMSだとなかなか作りにくいこともあるので注意しましょう。今だったらオンライン銀行口座もあると思うのでそちらを利用するのも一つの方法だと思います。私はLloyds Bankで直接銀行で口座開設をしました。
当時の小話ですが、学校帰りに直接最寄りの銀行支店へ行き、銀行口座を開設したい旨を伝えたところ「あなたのビザステータスだと開設できない」と言われました。
でも働くために必要なのに?と思い働けるビザだし開けないはずはないと再度確認してもらうようお願いしたところ、他のスタッフにも確認して結果OKとのことで後日開設のための別アポイントを取ることができました。
なので仕事が決まっていなくても銀行口座は開けるはずですが、これは正直担当者によります。海外あるあるですよね。
私の周りの友達は同じ条件でも開けなかった人もいましたし、別支店に行ったらできたという人もいました。
英語力が心配な方は英語ができる友達についてきてもらったり、仕事を決めちゃってから口座開設する方が開きやすいこともあると思うので一度だめでも諦めず頑張ってくださいね。
その④ NIナンバーを取得
これが一番私の中では大変でした。NIナンバーとはNational Insurance numberのことで国民保険番号です。個人の税金や給与受け取りの管理に利用されるもので非常に大事なものです。仕事をする際には雇用主から必ずこの番号が聞かれます。聞かれなかったらむしろその仕事は怪しいです(笑)
取得の仕方は ①NIナンバーを取り扱っているところに電話する(下記サイトを参照ください)②書類が届いたら必要事項を記入して郵送③後日番号が記載された書類が届く となります。
こちらに関しても情報はすぐに変わると思うのでGOV.UKのウェブサイトから最新情報を確認してくださいね。
何が大変だったかというとこの電話。今はオンラインでもできるのかもしれませんが・・・。私の時は電話でしか書類をもらえない。でもこの電話がグラスゴーなんです。
アクセントが強すぎて何を言っているかわからない(笑)もちろん私の英語力理解の問題もあるのですが、それにしてもわからない。なので不安な人はこれもネイティブの友達とか英語得意な人と一緒にスピーカーオンにして聞いてもらった方がいいです。
あとは聞かれることはだいたい決まっているので(名前、生年月日、住所など・・)言えるようにメモして練習しておくといいでしょう。私も先に必要そうな情報はメモして言いました。
住所の郵便番号と最後の番地さえちゃんと伝えられていれば後は多少間違っていても問題ないです。
名前すらも間違って伝わっていましたが書類は届きました。あとはちゃんとしたスペルで届いた必要書類に書き込めば電話で違った情報が入っても問題ないです。
いい経験になるので是非まずはご自身で頑張ってみてくださいね。
実際のイギリスでの仕事探し
仕事探しと先ほどお伝えしたNIナンバーの取得は前後しても大丈夫です。でも先にやっておく方がスムーズに仕事を始められると思いますので是非先に手続きしておきましょう。
そして実際の仕事探しですが、実はイギリスには結構日本人向けの人材紹介会社が存在します。
さらに他国と違って2年間滞在できるのでオフィスワークなどに挑戦したい人はオーストラリアやカナダよりも可能性が広がると思いますよ。
ただし注意点が3つ。
- ロンドンに集中している
- YMSでもできる仕事は限定的
- 日系が多いので日本語を使うことが多い
私はブライトンに住んでいたので実際会社に登録してオンライン面談もしていただいたのですがご紹介いただける会社はほぼロンドンなので面接の為にもロンドンに行く必要がありました。
交通費も高いのがイギリスですので、受かるかわからない面接の度にお金をかけていたらちょっと厳しいですよね。なのでイギリスでオフィスワークに挑戦したい人は最初からロンドンに行くことを推奨します。
そして仕事が限定的、というのはやはり2年間と言っても働ける期間は限りがあるので結構YMSでも応募可能な会社が少ないというのが現実です。
と言っても不動産や保険、旅行会社の仕事は随時あった印象を受けましたので是非挑戦してみてください。ただし、やはり日本人向けサービスが多いので社内言語は8割日本語などが多いかと思いますので自分の渡航目的としっかり照らし合わせてくださいね。
以上の点から、私は面接のお話もいただきましたが、今回のイギリスの渡航目的は「現地の人と触れ合い多く、コミュニケーション能力を高める」だったので辞退することにしました。
そしてブライトンは数ヶ月、英語の勉強のための滞在予定でしたが、とっても住みやすいのでもっとここに住みたいと感じるようになり、ブライトンでの仕事探しを始めました。
ブライトンはカフェが非常に多く(イギリスは全体で多いけどね)、日本でもカフェでアルバイトしていた私はカナダでもできなかったカフェでのお仕事を中心に仕事探しをしようと決めました。
ただ、実はイギリスに来る際に財布を日本の電車の中に落としまして(笑)、ほとんど所持金がなかったんです。
そのため早めに仕事ができるところ、という気持ちと食費を抑えたい、という気持ちから日本食レストラン(シャパレス)でも働きたいなと思いました。
ということで語学学校の日本人の友達に教えてもらったジャパレスに初めて行った時、マネージャーらしき人を探してそのままスタッフ募集していないかどうかを聞きました。
ちなみにこの時の私の探したポイントはマネージャーが日本人かどうかです。
財布を落としたのでとにかく早く現地で収入を得るサイクルを一旦作る必要がありました。
なので日本語でも情報収集がしやすく、賃金などもちゃんとしているところである、ということが重要だったからです。
実際その時スタッフは募集していなかったのですが、興味があればオンラインから履歴書を送っておいてと言っていただいたので家に帰ってすぐその日のお礼と履歴書を送付しました。
結果、ここでは滞在中のほぼ2年間仕事をさせていただくことになります。
そしてカフェでのお仕事ですが、ジャパレスで決まったことをきっかけに少し余裕ができたので2つのポイントを立てて探すことにしました。
- チェーン店はまとめて配る
- ローカルカフェはエリアを決めて配る
チェーン店とは日本でいうスタバ、タリーズ、ドトールコーヒーなどのことです。イギリスではCOSTA,Caffe Nero,Starbucks などがあります。
実はチェーン店ですと、その店独自の応募フォーマットがあることが多いです。なので一気に記入して配った方が効率がいいと思います。オンラインで申請する場合もありますが、私はまず大好きなスタバから配っていこうと決めました。
最初にスタバを選んだ理由は他にもあって、ブライトンにはスタバが4つしかないんだ。つまり、フォーマットの記入も4枚だけ書けばいいからまずはスタバから全部出していこうと思ったんだ。
そのスタバと並行して現地のローカルカフェにも、学校から近いエリア順に1日5ヶ所ぐらい出していく計画を立てて実行しました。
ちなみに私の経験上、カフェもメールで履歴書送付したりもしましたが返信率は良くなく、直接お店に行って配るほうがいいと思います。
実際に配り始めて1週間以内にスタバの一ヶ所から折り返しの電話が来て後日面接をし、無事お仕事をゲットしました。このスタバでは1年半ほど働くことになります。
少し長くなりましたが、今回はイギリスで働く際の注意点と実際に私がどうお仕事をゲットしたかまでご紹介しました。仕事の実際の様子などはまた今後ご紹介していこうと思います。
ちゃしば